スマイル治療院の ブログ

2019年4月27日(土)足の痛み㉑外反母趾

今回は足の痛みシリーズ最終回「外反母趾」の続きです


< 原因 >


① つま先の細い靴を履く

単純に自分の足のサイズよりも幅や足先が細い靴を

履くと圧迫されて変形を起こします

靴を選ぶ時は夕方試着して購入すると良いでしょう


② ハイヒールの使用

ヒールが高い靴の場合、足指の付け根にかかる

荷重負担は増える為、変形をうながします

これはミュールの様な足先がしっかり圧迫されていない

ものでも同様です


③ 偏平足

本来アーチがしっかりある足甲は

地面を基準にした場合緩い弓なり状になっています

偏平足になるとアーチがなくなり全体的に

足底が地面についてしまう事になります

そうすると母趾の中足骨はどんどん外側に

追いやられる形になるので、足の親指の付け根から

どんどんカーブが出来てきます

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④ 肥満

⑤ 筋力低下

中年以降に外反母趾の方が増えるのは、上記の2点が主な原因です



< 治療 >


インソールの使用や靴の選び方は以前の

「足の痛み」シリーズでもお伝えしておりますので

今回は省略し、具体的な対策をご紹介していきます


① テーピング


テーピングをするだけでも、痛みは軽減する場合が多いです

裸足にテーピングをし、靴下・ストッキングを着用し

上からスニーカーを履いて行動可能です

スマイル治療院でもキネシオテープを

使用したテーピングを行っております

また巻き方指導もしておりますので

ご自分で出来る様になったら

毎日お風呂上りに巻いてあげると良いでしょう

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② 装具使用


毎日テーピングが大変だったり

上手く出来ないという方には、装具もあります

ネット等をみると沢山種類が出ていますね

実は院長も昔は会社員をしており、営業の為ヒールで歩き回る事が

多かったので外反母趾気味だったのですが

この装具を使用して大分楽になりました

スマイル治療院でも見本をお試し頂けます

(販売はしておりません)

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③ 扁平足対策


やはり一番の原因である足裏の筋力低下に対して

まず足を動かす事から対策していきます

簡単なところでは、まずは足でジャンケンをしてみましょう

<ジャンケンの仕方>

①グー

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②チョキ

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③パー

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意外としっかり出来ない方も多いです

これが出来る様になったら、早いリズムにしたり

1日30回など回数を決めて行います

足を動かす感覚がつかめてきたら

タオルギャザー運動やペン持ち運動など

(詳しくは過去の足の痛みブログを参照)

徐々にレベルをあげていきます

痛い時は無理をせず休憩し、最初は

お風呂上りに試すと動かしやすいです

足底の筋肉を鍛える事は偏平足改善のみならず

血流改善など健康に良い事づくしです


※ 外反母趾角が重度の方は、痛み止めの薬物療法や

  手術も有りますので、病院の医師に相談しましょう

2019年4月20日(土)足の痛み⑳外反母趾1

外反母趾という言葉は色んな所で耳にする方も多いのではないでしょうか?

足の痛みシリーズ最終回の今回は、誰しもに起こる可能性のある

「外反母趾」についてお話していきます


● 外反母趾 ●


< 定義 >


外反母趾とは足の母趾が第2趾の方向へ向き

関節が変形してしまった状態をさします

中足骨と母趾骨との角度を(外反母趾角)と呼びますが

外反母趾角が20°以上の場合、外反母趾

角度によって症状の重さを診断します


20~30°を軽度

30~40°を中度

40°以上を重度

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< 症状 >


① 痛み

足の母趾の付け根部分が内側(反対の足側)に突出する為

靴との摩擦が起こりやすくなり、突出部分に

発赤や炎症が生じ痛みが発生する


母趾が痛いと段々母趾へ体重をかけない様に身体を使う様に

なっていくので、そうすると代わりに体重がかかる第2趾に

過剰な負担がかかり第2趾の付け根にも痛みが発生してくる



② 痺れ

骨が出っ張ってる部分を通っている神経が靴との間で

圧迫され、足裏や足甲に痺れ・神経痛が生じる



③ 胼胝

(べんち)と呼び、いわゆるタコや魚の目に

なってしまう状態をさします

● 最初は靴との摩擦から白く皮膚が盛り上がり

  場合によっては水膨れになったりするのが(マメ)

         ↓

● その後、同じ摩擦刺激が繰り返されると

  角質層がだんだん硬くなり厚くなるのが(タコ)

         ↓

● 更にその状態が続いて、タコが悪化して

  固い角質が皮膚内に成長するのが(ウオノメ)

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痛み同様のメカニズムにより

最初は母趾の付け根(横面や足裏)に胼胝が出来ますが

段々と第2趾の付け根(足裏)にも胼胝が出来る様になります

悪化してくると足裏の何個も胼胝が出来てしまい、歩行困難になっていきます



④ 脱臼

母趾の第2趾の方向に屈曲が進んでいくと

どうしても第2趾と重なってしまう為

母趾は第二趾の下に入り込んでいき、結果的に

母趾の付け根の関節が脱臼することがあります

脱臼がおきると、歩いたり荷重をかけなくても常に強い痛みが生じたり

自力だけでは歩けない等の歩行障害が引き起こされます

続)

2019年4月13日(土)GW診療のお知らせ

いよいよ今月末からゴールデンウイークが

はじまりますね

今年は10連休の方も多いのではないでしょうか?



スマイル治療院では

ゴールデンウイーク中も通常通り診療しております

なお、定休日の月曜日

4月20日・5月6日はお休みです



診療時間帯もいつもと同じですので

お身体気になる方は、お気軽にご連絡下さい

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2019年4月6日(土)足の痛み⑲骨端症2

成長期の子供の骨が壊死してしまう病気「骨端症」の続きです


< 原因 >


● 骨が成長する時期に骨折・骨にヒビが入る等の怪我

● 元々骨の数が標準より多かったり、骨の形に異常がある

● 過度なスポーツの継続

● ホルモンバランスの異常



< 治療 >


① 体育の授業やスポーツの部活活動は休み

  足は安静にする

② 縦アーチを保護するインソールなどを入れ

  足骨への負荷を緩める

③ 痛みが強い時には冷やす、もしくは温める

  個人により痛みが和らぐ方を選択します

④ 足裏・ふくらはぎ・前脛骨筋などの筋肉マッサージ


※スマイル治療院では通常マッサージの他に

 やさしい力でゆるむオイルマッサージも行っております

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< ポイント >


● 第1ケーラー病の場合、上記の治療を留意して行っていけば

  自然と治っていく事がほとんどです


● 第2ケーラー病の場合、上記の治療にくわえて

  ヒールやサンダルなどの着用も避けましょう

  第1ケーラー病に比べると自然治癒率は低くなる

  足の変形や強い痛みが続く場合には、観血療法もあります


● シーバー病の場合アキレス腱・下腿三頭筋

  ストレッチ・マッサージ・電気療法等で緩めます

 

  同時に、足底筋や下腿を踵に負荷をかけない方法で

  筋力トレーニングを併用すると良いでしょう

  痛みが強い場合には、日常生活の中で

  松葉づえを使用し踵への負荷を減らします

  大体の場合は手術などをしなくとも

  自然療法で徐々に痛みが消えています

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※ 骨端症は見た目では大きな腫れ等が出ない場合もあるので

  ついつい軽くみがちですが、骨端症を放置し悪化させると

  後々怪我をしやすかったり、成長してから影響が出る事も

  有りますので、あなどらずしっかり治療しましょう

記事履歴

2019年4月27日(土)足の痛み㉑外反母趾

2019年4月20日(土)足の痛み⑳外反母趾1

2019年4月13日(土)GW診療のお知らせ

2019年4月6日(土)足の痛み⑲骨端症2

2019年3月30日(土)足の痛み⑱骨端症

2019年3月23日(土)足の痛み⑰モートン病

2019年3月16日(土)足の痛み⑯踵骨棘

2019年3月9日(土)新しいお灸入荷しました!

2019年3月2日(土)足の痛み⑮アキレス腱滑液包炎

2019年2月23日(土)足の痛み⑭アキレス腱滑液包炎

2019年2月16日(土)足の痛み⑬有痛性外脛骨障害

2019年2月9日(土)足の痛み⑫有痛性外脛骨障害

2019年2月2日(土)足の痛み⑪リスフラン関節(靱帯)損傷

2019年1月26日(土)足の痛み⑩リスフラン関節(靱帯)損傷

2019年1月18日(金)今年も花粉症治療スタートしました!

2019年1月12日(土)足の痛み⑨開張足

2019年1月2日(水)謹賀新年

2018年12月15日(土)年末年始のご案内

2018年12月8日(土)足の痛み⑧ハイアーチ