2021年1月10日(日)東洋医学の疾病観⑪
人体に影響を及ぼす外因
「風・暑・湿・燥・寒・火」の内
今回は「火」の続きをお伝えしていきます
< 火の特徴 >
② 気や津液を損傷しやすい
火邪は人体の陰分や津液を消耗しやすく
これらが損傷すると以下の症状が出現する
( 症状 )
● 咽喉の渇き
● 唇の渇き
● 口渇
● 尿の量が少なく色が濃い
● 便秘
※ また火邪により「気」を消耗すると続けて以下の症状が出る
● 倦怠
● 精神疲労
● 脱力感
③ 生風、動血しやすい
火邪が肝陰を消耗して、金脈が充分に
栄養が受けられなくなると肝風が生じる
肝風が生じると以下の症状が出現する
( 症状 )
● 高熱
● 昏睡
● うわごと
● 四肢の痙攣
● 頚項部の強直
● 角弓反張
(意味)頚部が硬直し、腰や背中が後方に弓のように反り返ること
※ また火邪が脈絡を損傷すると動血現象も出現する
● 吐血(呼吸器からの出血)
● 喀血(消火器からの出血)
● 鼻出血
● 血尿
● 血便
④ 腫瘍を形成しやすい
火邪が深く血分に入り、ある局所に集まり
血肉を腐食すると、局所に瘡瘍などが起こる
( 症状 )
● 腫脹
● 発赤
● 疼痛
● 発熱