スマイル治療院の ブログ

院長９月１３日（月）ワクチン接種２回目予定により

９月１４日(火）休診させて頂きます

それ以外は定休日・診療時間共に通常通りです

＜定休日＞

９月　　６日（月）

９月　１３日（月）

９月　１４日（火）

９月　２０日（月・祝）

９月　２７日（月）

＜　診療時間　＞

平日　１２：００　～　２２：００・最終受付２１：３０

　　　　　　　　　　

土日　１２：００　～　２０：００・最終受付１９：００

診療時間外をご希望の場合には

診療時間内にご連絡頂ければ、ご相談可能です

現在コロナウイルス対策として、施術と施術の間を３０分程空け

この間に消毒と換気をおこなっております

大幅な遅刻や早過ぎるご来院は、ご本人様や次の患者様の

消毒が充分に出来なくなってしまいますので

ご遠慮いただけます様、ご協力お願い申し上げます

当院では、ご来院からお帰りまで多人数の接触が無い状態

院内では完全個室での治療

患者様はお一人だけの状態を維持しておりますので

安心してご来院頂けます

その為、当院は完全予約制となっております

事前にご連絡頂けます様宜しくお願い申し上げます

今回は前回から引き続き

「血の病理と病証」についてお伝えしていきます

●　血の病理と病証　●

血は主として営気と津液で造られている為

血の過不足と運行の状態は

営気と津液の生成に左右される

血の変調はさらに五臓のなかで

以下の３つと大きく関係している

①　血脈を主っている心

②　疏泄と造血の作用を主っている肝

③　統血の作用を主っている脾

血の変調は大きく以下の要因に分類される

①　血の生成不足と消耗過度による血虚

②　血の運行の失調による障害

＜　血の生成不足と消耗過度による血虚　＞

（　原因　）

①　飲食物の摂取不足による栄養不良

②　脾胃の機能低下による消化吸収作用の低下

③　情動の過度の乱れによる肝の臓血や脾の統血作用の変調

④　過労や房事の不節制による血の消耗過度

⑤　慢性病による血の消耗

（　病証　）

全身の血が不足すると血の栄養と滋潤作用

によって機能している臓腑・組織・器官の機能に

失調が現れる

血の供給が不足すると、体の感覚や運動の機能が

低下する為、以下の症状が出現する

（　症状　）

●　視力減退

●　目まい

●　立ちくらみ

●　手足の無力感

●　心臓の拍動異常

●　健忘

●　不眠

続）

今回は前回に引き続き、衛気（えき）について

お伝えしていきます

＜　衛気の運行の失調　＞

①　衛気の供給が過度になると以下の症状が出る

●　発汗が抑制

●　発熱

●　煩悶（はんもん）→　苦しみもだえる

②　衛気の供給が不足すると以下の症状が出る

●　発汗過度になる

●　自汗（昼間の汗）

●　盗汗（睡眠中の汗）

※　盗汗はサラサラした汗ではなく、やや粘度のある

　　べたつく汗である事が特徴

●　体力を消耗する

●　外邪性の疾患にかかりやすくなる

※　衛気は体表部で外邪の侵襲を防御する役割を

　　もっているので、この機能が低下すると

　　外邪が侵入しやすい

●　むくみやすくなる

※　体表部での水分代謝能力が低下すると浮腫をおこす

＜　気の昇降出入の失調 ＞

もともと人体の臓腑・経絡などの組織器官は

全ての気の昇降出入という運動（これを気機という）

によってその平衡状態を維持している

したがって昇降出入の失調は五臓六腑・表裏内外・組織器官

などの多くの病証を引き起こす

（　例　）

①　肺の宣散と粛降作用が失調すると以下の症状が出る

津液や気血をうまく輸送できなくなると

津液の停滞や気血の停滞が起こり

●　胸悶

●　咳嗽

●　痰が多い

②　脾の昇精作用が失調すると以下の症状が出る

●　下痢

●　食欲不振

●　内臓下垂

③　胃の降濁作用が悪くなると以下の症状が出る

●　噫気(あいき）

※　胃にたまったガスが口から出たもの（げっぷ）

●　呑酸

●　悪心

●　嘔吐

●　気逆

※　気の昇降が失調し、臓腑の気が上逆する病態を気逆と呼ぶ

続）

今回からは気の停滞（気滞）について

お伝えしていきます

●　気の停滞　●

気の運行が滞っている病態を気滞という

気は２種類に区分される

①　経脈内を行く営気（えいき）

②　経脈外を行く衛気（えき）

気の運行が失調すると、営気の運行の鬱滞や停止

衛気の運行の鬱滞を生じる

また気は上下昇降、内外出入を行っているが

この状態が失調する病態もある

失調の原因は以下があげられる

＜　原因　＞

①　喜・怒・憂・悲・恐などの情緒の乱れ

※　怒ってばかりや恐がってばかり、など特定の感情に

　　とらわれてしまう等が特徴

②　外邪の侵襲による経絡の渋滞

※　とくに寒邪・湿邪などの刺激によるもの

③　飲食物の摂取の不調和

※　油分や酒類など特定の食材を大量に摂取する等

④　痰や血などによる経絡の流注の阻害

●　営気の運行の失調　●

＜　病証　＞

経絡の運行が阻害されると

関連する臓腑が正常に機能しなくなる

外邪の侵襲によるって経絡の運行が阻害されると

関連する組織や器官の機能に障害が現れる

とくに寒邪による場合は痛みが発生しやすく

また湿邪による場合は痺れや麻痺などの症状が発生しやすい

続）