スマイル治療院の ブログ

2017年3月24日(金)足底の痛み③健康な足アーチとは

前回は足のアーチの構成についてご説明しました

では、まず気になる点

「健康な足のアーチとはどういう状態なのか」

正確な足アーチの評価をする場合、本来は骨格の配列をみて評価するべきであり

正確にはレントゲン計測が必要である

しかし、実際には顕著な症状がなく「疲れやすい」「むくみが気になる」方の全症例に対して

X線撮影を行うことが不可能なため、X線撮影以外の方法でご説明いたします

<参考高さ>

アーチの最高位(舟状骨)

その他の足骨が床に接地する部分(主に踵骨や中足骨)

の間が1.5センチ~1.8センチ

※ 舟状骨とは、足の内側からアーチに指をそわせていくとぶつかる骨となります

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ではこの参考高位アーチが、ご自分の足にあるかどうかを確認する方法として

簡単な方法にボールペンを使う方法があります

<チェック方法>

①立った状態

足のいわゆる土踏まずの部分にボールペンを横に差し込んでみます

健常なアーチがある場合、違和感は特に感じません

しかしアーチがつぶれてしまっている場合には、このボールペン分の高さが痛く感じます

もしボールペンを足底に差し込んでみて痛みが出た場合

アーチが弱い、偏平足の疑いがあります

②座位・立位・どちらでもOK

足元にボールペンを足趾に平行する様に横におき、足でボールペンをつかんでみましょう

アーチを作る足底の筋肉は、足趾を動かす事によって発達していきますので

ボールペンを上手くカチッと持ち上がれる方は、健常なアーチがある可能性が高いです

ですから逆にボールペンがなかなかつかめず、ポロポロ落ちてしまう方は

偏平足の疑いがあります

ご自分の足が偏平足の疑いがあった場合

次回の「アーチの作り方」をご参考下さい

2017年3月15日(水)足底の痛み②足アーチの構成

足には「縦アーチ」「横アーチ」が有ります

それを縦足弓と横足弓と呼びます

<縦足弓>

内側縦足弓、外側縦足弓に分かれる

●内側縦足弓

<構成する骨>踵骨ー距骨ー舟状骨ー楔状骨ー第1~3中足骨を重ねる列

<構成する筋肉>

・後脛骨筋

・前脛骨筋

・長母指屈筋

・長趾屈筋

・母指外転筋

<役割>歩行時の衝撃を吸収する・スプリングの役目をはたす

●外側縦足弓

<構成する骨>踵骨ー立方骨ー第4,5中足骨を重ねる列

<構成する筋肉>

・長腓骨筋

・短腓骨筋

・小指外転筋

<役割>体重を支える・バランスを保つ

<横足弓>

<構成する骨>第1~第5中足骨頭が横に凸の弓をなして並ぶ列

<構成する筋肉>

・長腓骨筋

・後脛骨筋

・母趾内転筋

・虫様筋

・小趾対立筋

<役割>緩衝・体重を支持する

横アーチがつぶされてしまうとクッションの役割をしている滑液包と前回お伝えした、中足骨間を横につながっている深横中足靱帯との中間にある神経が圧迫されてしまい、痛みや痺れを引き起こします

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アーチが弱い足の場合、足への衝撃が緩衝されず、通常歩行でも、アーチがある方に比べて非常に疲れやすくなります

そこに幅の狭い靴や、履いた時に足指が曲がってしまう様なサイズの合わない靴を履いた場合、逃げられなくなった衝撃が横アーチの部分にダイレクトにくる為、足趾の付け根から足趾にかけて、特に第3~第4趾の間に痛みが出てくるのです

ですので、足趾の屈曲・伸展などの可動域に問題がなく靴を履いていると痛みが増すが、靴を脱ぐと痛みがやわらぐモートン病の場合一番最初にするべき事は、ご自分の足にあった靴に履き替える

という事です

それだけでも、モートン病の症状はグンと良くなる事が多いです

しかし靴を変えた事により、炎症や痛みが治まったとしても、上記で申し上げた様に、足のアーチが弱いと再びモートン病を引き起こしやすかったり、疲れやすい・むくみ・冷え等の症状が出てきますので、次回は

アーチの基準とチェック方法

というお話をしていきたいと思います

2017年3月11日(土)足底の痛み①モートン病

前回は足首の痛みについてお話しましたが、今回は、足首よりもっと~下の足の裏の痛みについて数回に分けてお話していきます

足の裏に痛みが出る原因はいくつか有りますが、その中でも、今回はモートン病です

「病」というと、重篤なのではないかと心配される方もたまにいらっしゃいますが、決してそんな事はありません

モートン病は、足に限定しておこる炎症です

足の裏の特に、指の付け根から指にかけて痛いな~と思う時、有りませんか?

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痺れを伴っていたり、靴を履いている時痛い腰や膝、内臓など他に疾患がない場合、それはモートン病である可能性が高いです

まず足の骨ですが、実は足首から先は沢山の小さな骨で形成されています

距骨、踵骨、舟状骨、楔状骨、中足骨、立方骨

その中でも足の甲先半分辺りには中足骨という長骨が5本あります

中足骨と中足骨は、深横中足靱帯によって繋がっており、その間を総底側趾神経という感覚の神経が通っています

その神経に対して、合わない靴を履いて長時間歩いてしまったり、繰り返し刺激を与えてしまう事によって神経圧迫、炎症をおこし、主に足趾に痛みや痺れを引き起こしてしまう状態をモートン病と呼びます

中足骨は5本有りますので

第1趾~第2趾、2~3と靱帯は繋がっていますが

第3趾と第4趾の間には、指神経が交差した神経腫というかたまりが有ります

ですので、モートン病は他指でもおこる可能性は有りますが、特に第3~第4趾間が最も神経圧迫を起こしやすく好発部位と言われています

※次回に続く

記事履歴

2017年3月24日(金)足底の痛み③健康な足アーチとは

2017年3月15日(水)足底の痛み②足アーチの構成

2017年3月11日(土)足底の痛み①モートン病

2017年2月25日(土)足首の痛み②痛みを取る方法

2017年2月19日(日)足首の痛み①原因は2つ

2017年2月8日(水)定休日のお知らせ

2017年2月5日(日)ブログ開設致しました!